木曜日の森元です 第14回


2019年7月16日 火曜日

こんにちは。

先日に飛行機に乗りました。 そして、やがては降りました。

会えば、いずれかならず別れなければなりません。 いつまでもそのままではいられません。

白色と桃色の2色の機体の飛行機が滑走路に降りて止まって、わたしもいよいよ出て行かなければなりません。
機内では客室乗務員の女性がさようならを言っていたのですが、わたし以外のみなさんへも聞こえるようにとスピーカーで喋っていました。

飛行機から降りて滑走路へ出ると、広い広い外は風が強く吹いていたりするので用心するようにとのことでした。
要は、世間の風は冷たくてつらいこともたくさんあるから氣をつけてねという心配です。

そして、「滑走路では帽子やスカーフや、お土産さえも飛ばされてしまいます」と彼女はアナウンスで案じていました。

この「さえも」にわたしは心をいたくうたれました。

滑走路に出るやいなや、着ている服や持ち物のなにもかもが強風にたちまち奪われて、すっぽんぽんでそれらを追いかけながら広大な滑走路をむちゃくちゃに走り回っているお氣の毒な自分の姿を想い浮かべずにはいられませんでした。

そのようなことになったなら、まったくの不可抗力だというわたしをわたし自身がどこまで信じてかばえるでしょうか。

それではまた。

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